12月15日(日)、Evaは柏原市環境対策課様主催の区長会対象の研修会にお招きいただき、講演をさせていただきました。
今回は区長(自治会長)の皆様を対象とした講演ということで、動物に関する地域のトラブルの事例やその解決策として区長にお願いしたいことを中心にお話をさせていただきました。他にも、そもそも犬や猫の室内飼いがなぜ推奨されるかの説明や、地域猫活動の紹介とその効果、ペット防災についてお話ししました。
区長の皆様からは前向きなご意見や、実際に今地域で起きていることのご相談もありました。動物に関する地域のトラブルも多種多様で、解決に時間を要するケースが多いですが、区長の皆様には是非対話で改善を促したり、回覧板等で啓発するなど積極的に取り組んで頂きたいと思います。
貴重な研修会を開催してくださいました冨宅市長、柏原市環境対策課の皆様、後援くださいました柏原ライオンズクラブの皆様、そして区長の皆様に心より感謝申し上げます。
9月22日(日)、当協会Evaは、徳島県の動物について考える会実行委員会の皆様にお招きいただき、北島町創世ホールで講演をさせていただきました。
繁殖業者による相次ぐ動物虐待事件や、犬や猫の大量繁殖・大量流通の仕組み、悪質な動物愛護団体による「愛護ビジネス」、動物カフェや輸送の問題、畜産動物や実験動物のための法規制が無いことなど、日本の動物を取り巻く様々な問題についてお話をさせていただきました。
徳島県では近年、秋田犬や柴犬の繁殖犬の遺棄が繰り返されていました。四国放送報道部の小喜多雅明記者からは、この遺棄問題の取材内容や、動物愛護の課題についての貴重なお話がありました。
そしてディスカッションでは、小喜多記者と動物愛護家でシンガーソングライターの皆谷尚美様とともに、動物愛護の未来について意見交換を行いました。
会場では、Evaが現在行っている請願署名のブースも設けていただき、非常に多くの方々にご協力をいただきました。連休の中日であいにくのお天気であったにも関わらず、会場いっぱいにご来場いただき、非常に実りある時間を過ごすことができました。
ご来場いただいた皆様、署名や募金にご協力くださった皆様、そして素晴らしい講演会を開催してくださった徳島県の動物について考える会実行委員会の皆様に心より感謝申し上げます。
9月21日(土)、当協会Evaは、毎年恒例の京都動物愛護フェスティバルに参加致しました。京都動物愛護センターの名誉センター長として、今年は西脇京都府知事と松井京都市長とともに、適正飼養やペット防災をテーマにしたトークショーや、センターのボランティアさんのご紹介、抽選会にも登壇させていただきました。
Evaの出展ブースでは、オリジナルグッズの販売や、現在集めている動物虐待罪の厳罰化に向けた請願署名の用紙も設置をさせていただきました。風が強く曇天ではありましたが、今年もたくさんの方にお越しいただき、非常に賑やかなイベントになりました。
Evaのグッズのご購入や募金、請願署名にご協力いただいた皆様、毎年ブースのお手伝いをしていただいているボランティアの皆様に心より感謝申し上げます。
また、今年も素敵なイベントを主催していただきました京都府、京都市の皆様、誠にありがとうございました。
9月14日(土)、当協会Evaは、茨城県水戸市で開催された水戸東ロータリークラブさん主催の講演会「人と動物が幸せに共生できる社会を目指して」にお招きいただき、多くの動物虐待問題について講演いたしました。
私たちの周りには、さまざまな動物問題があります。
それは動物虐待の罰則は厳しくなったにもかかわらず、近年相次ぐ繁殖業者による動物虐待問題であったり、またどうぶつカフェやふれあい動物園においては、それぞれの動物種の生理生態にふさわしくない飼養環境で展示がなされています。
他にも、今年当協会が作成した啓発ポスター「ペットをどこから迎えますか」にある動物愛護団体の問題にも触れました。
そして生きた動物が箱や袋に密閉され、物と変わらず簡単に輸送されていることも由々しき事態です。
そのような多くの問題について皆さん最後まで真剣に聞いてくださいました。
なかなか予定の立てづらい三連休の初日にも関わらず、会場にお越しいただき最後まで聞いてくださった皆様、そして素晴らしい講演会にお招きくださった水戸東ロータリークラブの皆様に心より感謝申し上げます。
9月8日(日)、当協会Evaは、神戸市で開催されたどうぶつ弁護団さん主催のシンポジウム「動物虐待問題について真剣に考える」にお招きいただき、動物虐待事件の現状と課題について講演いたしました。
2019年の法改正で動物虐待の罰則は厳しくなったにもかかわらず、近年相次ぐ繁殖業者による虐待事件に対して司法が下す罰則は軽いままです。また、行政の対応の問題、事業者の問題やペットの流通システムの問題など多くの問題が絡んでいることについてもお話させていただきました。
他にも、神戸獣医師会副会長の佐々井先生からは、動物病院で実際に扱った虐待事件の事例や、動物虐待を目撃したらどうしたらよいか等について、どうぶつ弁護団理事長の細川先生からは、どうぶつ弁護団のご説明や緊急一時保護制度の必要性やその課題についてお話がありました。
講演会後には、朝日新聞社sippoに取材していただき、細川先生と獣医師の中島先生と対談もさせていただきました。記事の公開をどうぞお楽しみに!
会場では、現在Evaが行っている動物虐待罪厳罰化の請願署名も設置させていただきました。署名にご協力くださった皆様、ありがとうございました。
ご来場いただいた皆様、そして素晴らしい講演会にお招きくださったどうぶつ弁護団の皆様に心より感謝申し上げます。
9月3日(火)「動物福祉(アニマルウェルフェア)を考える超党派議員連盟」にて『化粧品の動物実験廃止WT』の会議が開かれ、Evaも傍聴させて頂きました。
まず、厚生労働省より「日本国内での化粧品に係る動物試験の状況」についてご説明がありました。
次に、PEACE様から「化粧品の動物実験禁止の世界の潮流」についてご報告がございました。
①「動物実験の実施の禁止」(Tesing Ban)
+
②「動物実験された化粧品(成分含む)の販売禁止」(Marketing Ban)
※2本柱での禁止が実現しており、EUへ輸出する企業にも、EU域内の企業と同じ要件が適用されるため、これにより、日本の化粧品会社も影響を受けた。
企業からは、株式会社資生堂様より「動物実験廃止への取組」についてお話しがありました。
1990年代から代替法の開発・活用を積極的に推進してきた。
動物実験廃止の取組に最も先進的な欧州では2013年の廃止を目指す「EU化粧品指令」が制定。
こうした背景のもと、資生堂は2010年3月に「化粧品における動物実験の廃止を目指す」と宣言。この宣言以降、有識者、学術関係者、動物愛護団体、ステークホルダーの皆さまと、研究者とが議論する円卓会議を5回に渡り開催。頂いた声を反映して動物実験代替法を中心にした「新安全性保証体系」を確立し、2013年4月より開発に着手する化粧品、医薬部外品における社内外の動物実験廃止を宣言した。
2015年に中長期戦略「ビジョン2020」をスタート。2020年目標に対して、売上高目標・営業利益目標・営業利益率目標をそれぞれ前倒しで実現してきた。
このように順調に業績を伸ばしている事を考えると、動物実験を実施しないことによる影響はほとんどないと考えている。
また、花王株式会社様と協働で開発した、皮膚のアレルギー試験「h-CLAT」を2016年に世界的に認められているOECDのテストガイドラインに日本で初めて収載することができた。
今後の製品開発には、今まで以上に高い知識とイノベーション力が求められる、と考えている。
厚生労働省によると、医薬部外品(薬用化粧品以外も含む)の承認を年間2,000件程しているが、実際に動物試験を実施しているものは10件にも満たない、との報告がありました。
しかし、その中には既に代替法があるにも関わらず動物試験をしているものも見られるそうです。
現状、動愛法41条においては「苦痛の軽減(Refinement)」のみが「義務規定」であり、「代替(Replacement)」と「数の削減(Reduction)」については「配慮事項」となっているため『代替法があるものについては使うことが望ましい。』という推奨表現しか出来ないのか、とも思いましたが、そこは厚生労働省が率先して『代替法があるものについてはそれを使用する事』とし、代替法があるにもかかわらず動物実験のデータを提出してきた場合はそれを受け付けないなど実質的な禁止に向けた動きをして頂けたらと考えます。
化粧品における動物実験に関しては、正に「美しさに犠牲はいらない」という言葉に尽きると思います。今後も代替法の研究開発、そして普及に国として努めて頂きたいのと同時に、代替法の義務規定や動物実験施設の登録制など改正がマストであると感じました。また、ヨーロッパでの動きも、世論、社会情勢に突き動かされた部分が大きいと聞いておりますので、私たち消費者の意識そして声がとても重要だと改めて感じました。
7月31日(水)Evaは、超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議連」の事務局長を務めていらっしゃる福島みずほ議員と面談させていただきました。
動愛法や省令に違反している動物取扱業者に対して、行政が指導に留まる一方で改善に至らず、違反状態が野放しにされている問題が全国で起きています。このような行政の問題ある対応については、動物愛護法改正PTの場でも数回にわたり議論しているところです。
この問題について、ここ数年でEvaに寄せられた通報・ご相談の中から、行政の対応が非常に悪かった事例についていくつかご報告致しました。
そしてこの問題を抜本的に解決するために、動物取扱業の監督を自治体だけに任せるのではなく、新しい専門組織を創設し、違反している業者に対してより厳しい対応ができる制度を作ることができないかご提案とご相談をさせていただきました。
今回頂いたご意見をもとに、提案内容をしっかり固め、今後の法改正に繋がるよう検討を重ねていきたいと思います。
福島議員、大変貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございました。
5月20日(月)Evaは、超党派の動物愛護議連の事務局次長を務めていらっしゃる串田誠一議員にお時間をいただき、面談をさせていただきました。
長野県松本市の繁殖事業者による虐待事件の判決が、厳罰化後であったにもかかわらず非常に軽いものだったこと、この結果を受けて今後どのような法改正が必要かについてご相談しました。今後私たちができることについて質問をさせていただき、それに対するご意見を頂戴し、大変勉強になりました。串田議員も今回の求刑・判決の軽さには納得できず、議員としてできることをやっていきますとのお話しもいただきました。
今回頂戴したご意見を参考に、これからどのような活動をしていくか熟考し、私たちができる最善の方法を模索して参りたいと思います。
串田議員、大変貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございました。
5月19日(日)Evaは、新潟動物ネットワークさん主催のイベント「人と猫の未来を見つめる~にゃんがたセンタークリニック開設に向けて~」にお招きいただき、動物虐待事件と次期動物愛護法改正について講演させていただきました。
基調講演後のトークセッションでは、獣医師の黒澤様、フリーアナウンサーの伊勢様、新潟県動物愛護協会副会長の永松様、新潟動物ネットワークの岡田代表と多頭飼育崩壊の問題やにゃんがたセンタークリニック開設の背景、新潟県の動物愛護等についてお話ししました。
新潟県は全国的にみて動物愛護が進んでいる県です。今回はなんと、行政施設内に飼い猫の多頭飼育崩壊にも対応する不妊手術専門病院「にゃんがたセンタークリニック」を開設し、今年の10月から正式オープンされるとのことです。行政施設内に多頭飼育崩壊対応の専門病院を開設するのは全国初の取り組みです。
人の福祉と動物たちの問題は繋がっています。官民一体となって人と動物の共生、人と動物の福祉の向上を目指して取り組む自治体が、新潟を中心にどんどん広がっていってほしいと思います。
ご来場いただいた皆様、そして素敵なイベントにお招きいただいた新潟動物ネットワークの皆様、誠にありがとうございました。
4月21日(日)Evaは、保護猫カフェねこかつさん主催の動物愛護シンポジウム「STAND UP FOR ANIMALS」にお呼びいただき、劣悪な繁殖事業者による動物虐待事件や次期法改正で望むことについて講演を行いました。
2025年の次期法改正に向けて、昨年の夏から超党派動物愛護議連での議論が行われています(詳しい内容はこちら)が、課題は山積みです。次期法改正で生体展示販売の禁止が難しいのであれば、せめて幼齢動物の販売禁止や、動物取扱業への規制の強化、緊急一時保護制度の創設が必要であることをお話ししました。
他にも、登壇者の埼玉県生活衛生課の橋谷田課長からは、埼玉県の殺処分を減らす取り組みについて、朝日新聞の太田記者からは、全国の動物愛護行政への調査結果をもとに前回の法改正の実効性についてお話がありました。
また、認定NPO法人アニマルライツセンターの岡田様からは、畜産動物や実験動物、魚類や両生類などの悲惨な現状のお話や法改正で望むことについて、ハナ動物病院の太田院長からは獣医師である先生の視点から様々なご提案がありました。
当日は1,000人以上の方が来場され、動物愛護シンポジウムとしては大規模なものでした。様々な動物たちの問題について共有し、共に考えることができた大変貴重な時間となりました。ご来場いただいた皆様、そして素晴らしいイベントを主催しご招待くださったねこかつの皆様、誠にありがとうございました。
4月18日(木)Evaは、京都平安ライオンズクラブのメインアクティビティ記念例会にお呼びいただき、動物問題について講演させていただきました。
動物を迎える時は、ぜひ飼い主のいない保護動物を京都動物愛護センターや民間の動物愛護団体からお迎えしていただきたいこと。そして実際に起きた動物虐待事件では、どのような悲惨なことがどのような目的で行われていたかについてもお話ししてきました。また次回の動物愛護管理法改正に向けて多くの課題についてご説明いたしました。
お聴きいただいたライオンズクラブの皆さまからは「知らないことばかりで驚いた」「胸が熱くなった」「自分に出来ることは何か考えたい」などといったご感想をいただき、啓発の大切さを実感いたしました。
京都平安ライオンズクラブの皆さま、貴重な例会にお招きいただき、そしてあたたかいご支援をどうもありがとうございました。
4月13日(土)Evaは、名誉センター長を務める京都動物愛護センターで、第11期ボランティアさんの入学式と、入学されたボランティアさんに向けて基調講演を行いました。
今回入学されたボランティアさんは34名。おひとりずつ認定証を授与させていただきました。これから3年間、センターや動物問題の普及啓発事業と保護動物の世話等に携わっていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
入学式のあとは、ボランティアさんに向けて多頭飼育崩壊や動物虐待の現状についてお話ししました。長野県松本市の繁殖業者による史上最悪の動物虐待事件や、ペットショップ、ふれあい動物園、どうぶつカフェの問題をお話しするとともに、一般飼い主はもちろん人間の支配下にいる動物への虐待はどこでも起こりうることをお伝えしました。
また、多頭飼育崩壊については、特に猫の飼い主が高齢者の方であるケースが増加していることをお話ししました。この問題は、ボランティアがリスクのある方を見守る活動をしたり、臭いや鳴き声などの地域の環境問題に目を光らせ、気づいた方が行政に相談することで未然に防げることもあります。ボランティアスタッフの力は、センターの活動において非常に大きなものです。
第11期ボランティアの皆さま、改めましてご入学おめでとうございます。大変なことも多いかと思いますが、皆さまのご活躍をお祈り申し上げます。また3年後、卒業式でお会いできることを楽しみにしております。
4月3日Evaは、自民党の岩屋毅議員にお時間を頂戴し、動物愛護管理法改正に向けた要望(緊急一時保護制度、第一種・第二種への規制強化等)についてお話しをさせて頂きました。
岩屋先生からは「憲法に照らし合わせた場合どうなのか」「今遵守できていない事をまず守らせることを優先してみてはどうか」など一つ一つの要望に対し丁寧にご助言をして頂き、私たちからの意見にもしっかりと耳を傾けて頂きました。
また、先生は超党派議連「動物福祉(アニマルウェルフェア)を考える議員連盟」の会長でいらっしゃいますので、産業動物の福祉に関する要望については、深くご理解を頂き、大変心強い気持ちになりました。
今後も、多くの国会議員の皆さまに現状の動物問題について知っていただき、実行的な改正に繋がるよう、引き続き活動してまいります。
3月27日(水)、神奈川県の動物問題について改善を求めるため、神奈川県の黒岩知事にご面談いただきました。
神奈川県の動物問題については、長きにわたり、現場で活動されるボランティアの方々から情報共有していただいておりました。神奈川県動物愛護センターでは、警察から保護依頼があり犬舎が空いていても「マンパワー不足」や「噛み癖があるから」、「センターは”譲渡目的の見学施設”で警察案件の動物は収容できない」という理由で収容を断るなど、行政の不作為によって現場のボランティアの方々に多大な負担がかかっています。そこでEvaから動物愛護センターの在り方について下記の3点を要望させていただきました。
マンパワーが足りないのであれば、現在の「譲渡ボランティア」に加え、管理・案内・啓発等のセンター業務を担う一般ボランティアを構築することや、里親候補の飼養環境を確認せず、虐待目的で手を挙げた人物に譲渡される事態も起こったことから、安心・安全な里親へ譲渡ができるよう訪問先の環境を確認するボランティアを設置することなどを要望いたしました。
また、警察案件に関しては、環境省の「動物虐待等に関する対応ガイドライン」に「警察が押収した動物の一時保管を依頼された場合は、必要に応じ動物愛護管理センター等が協力するなど、実務的な面での協力体制の構築を図ることが重要」と明記されています。
他にも、共に陳情に伺った現場のボランティアの方々から、現場の生の声とともにより詳しい改善策を要望していただきました。
黒岩知事は「ペットのいのちも輝く神奈川県」と掲げられ、「殺処分ゼロ」を目標にされておられます。以前の神奈川県動物愛護センターでは、保護動物の命を守り、つなげるために職員とボランティアの方々が密に連絡を取り合い、協力し合って対応されていたそうです。真に「ペットのいのちも輝く神奈川県」が実現されることを切に願います。
黒岩知事や関係部署の皆様、大変お忙しい中お時間をいただき誠にありがとうございました。
3月26日(火)、動物愛護管理法改正に向け超党派動物愛護議員連盟のメンバーをはじめとした議員の方々に陳情に伺いました。
自民党の田中英之議員、高村正大外務大臣政務官、そして公明党の太田昭宏元衆議院議員、中野洋昌議員、鰐淵洋子議員の皆さまにお時間を頂戴し、虐待時に速やかに動物が保護出来る緊急一時保護制度や、第一種・第二種への規制強化と実験施設や輸送等における業への追加、幼齢動物の販売について、そして移動販売や野生動物カフェの多くの問題、産業動物の福祉向上についてお話しをしてきました。
法改正に向け今後も超党派議連にて議論が重ねなれますが、その会議に参加されない多くの国会議員の方々にも、動物問題について知っていただきまた実行的な改正に繋がるよう、引き続き活動してまいります。
オンライン講座のあとは、動物愛護センター第8期のボランティアさんの卒業式に出席しました。3年間のセンターでのボランティア活動を終え、今回ご卒業される方は29名。コロナ禍でのご活動は、通常以上にご苦労も多かったことと拝察いたします。大変お疲れ様でした。
卒業式のあとは、ボランティアさんに向けて災害時のペット防災の講座を行いました。元旦の能登半島地震もあり、改めて飼い主が平時から災害に備えておくべきものや調べておくこと等についてお話をしました。ボランティアさんからもペットと避難することへの不安の声や、京都府での対策などへのご質問やご意見をいただき、ペット防災について共に考えることができました。ご卒業されるボランティアの皆様の中には、このあと地域でご活躍される方もいらっしゃることと思います。ぜひペット防災についての普及啓発もよろしくお願いいたします。
3月3日(日)、わん権プロジェクト実行委員会主催のワンワントークショー「高校生と考える保護犬の未来」にお呼びいただき、「命を大量生産する社会」と題して動物問題について講演させていただきました。
長野県松本市で起きた劣悪な繁殖事業者による動物虐待事件を紹介し、獣医師免許のない事業者の無麻酔での帝王切開によって取り上げられた仔犬がペットショップで販売されていたことを皮切りに、ペット流通の流れや問題点、次期法改正などについてお話ししました。
次期法改正については、繁殖業者やペット流通の問題をなくすために幼齢動物の販売禁止を訴えていること、その他にも緊急一時保護制度の創設や、動物取扱業者への規制などについてお話ししました。
細川弁護士からは、動物の法的な位置づけや、高校生の中村華恋さんが提案する「わん権」の考え方、細川弁護士が設立しご活動されているどうぶつ弁護団での告発事例などについてお話がありました。
最後のトークセッションでは、中村華恋さん、細川弁護士と一緒に保護犬の現状や尼崎市の状況など幅広く意見交換しました。中村華恋さんは高校3年生で先日ご卒業され、今後も動物たちのために活動を続けていきたいとの意気込みも伺いました。
中村華恋さんが立ち上げたわん権プロジェクト実行委員会の主催で、小学生からご高齢の方まで幅広い年齢層のお客様にご参加いただき、動物たちの問題について一緒に考えていただくことができました。主催のわん権プロジェクト実行委員会をはじめ、尼崎市立ユース交流センター、NPO法人C.O.N、NPO法人どうぶつ弁護団のみなさま、非常に有意義なイベントにお呼びいただき、誠にありがとうございました。
2月12日(月)、紀伊田辺ライオンズクラブ65周年記念例会にお呼びいただき、動物問題について講演させていただきました。
長野県松本市で起きた無資格者による母犬の帝王切開は、京都の事業者でも行われていました。
表向きは母犬と仔犬を助けるため、手術の腕は確かだったからみだりに傷つけてない、会社を守るためだったと弁解しますが、その目的は動物の福祉を無視した自己都合、経費削減と言わざるを得ません。
大量生産•大量流通の裏には、劣悪な環境で酷い苦しみを与えている業者も中にはいます。
一方で、行政の動物愛護センターや民間の動物愛護団体には、飼い主のいない犬や猫がいることから、新たに犬や猫を迎える時は、保護動物を迎えて欲しいとお話ししてきました。
と、同時に、愛護団体の問題にも触れ、見極めの大切さもお話ししてきました。
紀伊田辺ライオンズクラブ様には、65周年という記念すべき節目の会にお呼びいただき誠にありがとうございました。
1月25日(木)、大阪府柏原市の柏原市立玉手小学校と柏原市立堅下北小学校の小学4年生を対象に、こどもMIRAIプロジェクトの出張授業に行ってまいりました。
授業では、「動物を飼いたい!と思ったらどうしますか?」という問いかけから、長野県松本市で起きた繁殖犬に対する動物虐待事件を取り上げました。
また動物と暮らすということは、お金がたくさんかかるし毎日のお世話も続きます。そして高齢になったら更にお世話や掃除が大変になる介護も必要になってきます。そんな動物たちと暮らす心構えや、その責任についてお話ししてきました。
動物を幸せにするのも不幸にするのも私たち人間次第、言葉を話せない動物の立場になって思いやりの気持ちを持つことは、自分のことも、周りのお友達も、ご家族みんなも大切に出来るということをお伝えしてきました。
その後のグループワークでは、3つのお題に対しグループの皆さんで相談しながら、積極的に記入しその後発表してくれました。
皆さんからは「動物たちの命を大切にして守っていきたいです」「動物虐待をなくし最後まで責任もって生活させてあげたいです」「動物も人間も楽しめる社会をつくっていきたいです」「話しを聞いて動物の気持ちを考えようと思いました」などたくさん感想をいただきました。
お話しを聞いてくれた皆さんは、あっという間に色々な選択ができる年齢になるでしょう。将来もしご自身の意思で動物をお迎えする時がきたら、ぜひこの日の授業を思い出していただきたいです。
授業を聞いてくださった柏原市立玉手小学校と柏原市立堅下北小学校の皆さま、そして先生方、町会区長の皆さま、ボランティア活動の皆さま、一日ご参加いただいた冨宅正浩柏原市長に心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
1月17日(水)、神奈川県にあります山手学院で、中学1年生を対象にこどもMIRAIプロジェクトの出張授業に行ってまいりました。
山手学院は60年ほどの歴史がある学校で、以前はキャンパス内に約37匹の野良猫がいたそうですが、当時の先生方やご近所の方々が協力し合って、TNRや保護活動を行い、人道的な方法で猫を減らしたという過去もあるそうです。
また、動物愛護活動をする「ねころ部」という部活があったり、昨年は動物愛護団体アニマルレフュージ関西の東京スタッフの方が動物の命や適切な飼い方などについて授業を実施されたそうです。
授業では、「動物を飼いたい!と思ったらどうしますか?」という問いかけから、ペット流通の問題や長野県松本市で起きた繁殖犬に対する虐待事件を取り上げ、動物を飼うということについて皆さんに考えていただきました。
繁殖犬への虐待事件については、生徒の皆さんも衝撃を受けた様子で、授業の後には繁殖犬についての質問を多くいただきました。
「自分から他人、動物、地球を守る」「小さなものから大きなものが見えるようになってほしい」という先生方の想いを感じました。周りの人や動物を想いやる気持ちを忘れず、これからたくさんの経験を積んでいただけたらと思います。授業を聞いてくださった生徒の皆さん、そして先生方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
1月12日、Evaは、埼玉県川口市で行われました、かわぐちアニマルサポートさん主催の「人と動物の和(HARMONY)を広げよう」にお招きいただき、講演及び他のパネラーの方々とパネルディスカッションを行いました。
講演では、「人と動物がしあわせに共生できる社会を目指して」と題し、動物愛護管理法において動物虐待の厳罰化が実現した経緯や、長野県松本市の史上最悪の動物虐待事件の内容、次期法改正の課題(緊急一時保護制度、虐待者への動物の飼育禁止命令、動物取扱業への規制、幼齢動物の販売禁止など)とその必要性について分かりやすくお話ししてきました。
パネルディスカッションでは、主に以下の3点について討論しました。
■パネラー
1. 社会において人と動物が関わる問題点として、虐待、多頭飼育崩壊、高齢者のペット問題など、現状どのようなことが起きているのか
① 多頭飼育崩壊の事例
■(行政で対応した事例)望月様
別居している飼い主の子供さんから「実家の猫が増えているが、本人がどうすることもできずにいるので何とかしてほしい」と依頼。
調査に行くと、20頭以上の猫がいた。もとは2頭だったのが、たった3年で20頭に増えてしまい、避妊・去勢手術をする費用もなくどうしようもなくなってしまった状態だった。その猫たちについては、行政側で、里親を探したり不妊・去勢手術を施した。
② 虐待の事例
■(保護団体として)塚本様
近所でネグレクトや虐待が疑われるような動物を見かけた場合、その飼い主さんと連絡を取ったりアドバイスをすることは難しいかもしれないが、とにかく諦めずに声をかけ続けてほしい。
■(行政で対応した事例)望月様
警察から保健所に同行の依頼があった事件を紹介。雑居ビルのロッカーから猫の鳴き声がした。ロッカーのカギを開けるとやせ細った成猫がいて、体重はわずか1.8㎏だった。
皮膚が何か所も丸く炎症を起こしており、たばこの火を押し付けられたと思われる傷があった。そもそもロッカーに閉じ込められている時点で、人間による行為であることは明らかで虐待事件であると思われるが、犯人は見つかっていない。
③ 高齢者の飼養についての問題
■佐々木様
高齢者や障がい者が飼っていたペットが様々な事情により手放さなければいけなくなるケースや、飼い主さんが亡くなってペットだけが取り残されるケースが多い。
そういった問題には、もっと行政が介入し、積極的に取り組んでほしい。
2. 飼い主の適正飼養について問題を感じていることはなにか。
■杉本彩
以前、芸能活動で個人宅で撮影をさせていただいたことがあり、そのお宅はフレンチブルドッグを外で飼っていた。寒さにも暑さにも弱い犬種でもあり、外で飼うのはあんまりだろうと思い、撮影で使わせていただいているのに注意するのは申し訳なかったが、おうちの中で飼いませんかと声をかけさせていただいた。幸いにも、その方の知人も同じような考えをお持ちで、一緒に説得してくださり、最終的に外飼いをやめるということで納得していただいた。よくよく飼い主さんから話を聞くと、その犬はブリーダーから直接購入したが、そのブリーダー自体が外で飼っていたので、外飼いが正しい飼い方だと思っていたとのことだった。
この事例のように、ペットを大切に想っているけれど、知識がなく、適正飼養ができていない飼い主さんが多くいることに問題を感じている。
■望月様
行政の立場から言うと、動物のことだけではなく、他の人にも迷惑をかけないということにも気を付けてほしい。散歩時に糞尿を放置されると、動物好きでも不快だし、近隣の環境も悪化してしまう。他人に迷惑をかけないというのも、人と動物が共生していく上で大事。
■鈴木様
高齢者の方が飼っている猫について、親族から引き取りを頼まれるケースがある。「引き取らなかったら保健所に連れて行く、殺処分になってもいいのか」と脅されることも。高齢者の場合は、ヘルパーさんとどう連携するかという点も課題。
高齢の方で今もし飼っている動物がいるならば、ご家族も含めて今後何かあった場合にその動物をどうするかよく考えてほしい。
■佐々木様
動物と接する方法は飼う以外にもたくさんあることを知ってほしい。子猫や保護猫の預かりボランティアをするなど、簡単に飼わないこと。
3. 繁殖業者や動物愛護法改正について(告発から裁判、判決までのこと、今後の法改正について)
■杉本彩
苦労していることは、刑事告発について。例えば、繁殖事業者による動物虐待について、ご相談を多くいただくが、すべて告発できるわけではない。告発はものすごくハードルが高く、多くの時間と費用がかかる。内部にいる方が、どれだけその虐待の証拠となるもの(写真など)を提出してくださるか、協力してくださるかにかかっている。私たちがその現場に突撃するわけにはいかない。警察が受理するに至らない証拠も多い。
私の地元京都でも、松本市の繁殖事業者による史上最悪の動物虐待事件と同様の事件があった。その事業者は逮捕され、いざ裁判傍聴に行ってみると、逮捕時の動物愛護法違反は落とされ、獣医師法違反のみで起訴されていた。獣医師法違反だけしか問われていなかったことに衝撃を受けた。私たちが刑事告発しなくても捜査が進んでいた事件だったので、わざわざ告発はしなかった。もし私たちが告発していれば、なぜ動物愛護法違反についても罪に問わないのか検察審査会に再審査を要求できたのにと、悔しい思いをしたこともある。